臨床工学技士になるためには
臨床工学技士になるためには、臨床工学技士になるための学校に行く必要があります。
そして、学校の卒業資格を得て、国家試験を受けなければなりません。
国家資格に合格する事で、臨床工学技士になることができます。
最も多い、学校は、3年過程の専門学校で、全国にあります。
試験科目は専門学校によって異なっています。
しかし、倍率は低めのため、学力がそれほど高くなくても合格は可能です。
また、専門学校であるため、試験は1回だけではなく、何回も行われていることがほとんどです。
そのため、1度落ちても諦めず、再度受ける事が可能となっています。
受験を考えている人は、各学校のホームページで受験科目を参考にしましょう。
ほとんどの学校は2~3科目となっています。
専門学校以外にも大学や短期大学もあります。
基本的には3年過程ですが、4年過程の学校もあります。
また、看護師や臨床検査技師などの医療従事者の人や医学系の単位を規定以上とっている人の場合、臨床工学専攻科で1年~2年で学校を卒業し、国家試験を受験する事ができます。
学校に通う目的は、勉強して国家試験に合格することですので、学校に通っている間はびっしり授業で埋まっています。
平日はほぼ全部授業で埋まっており、あまり自由な時間はありません。
国家試験の合格率が専門学校のアピールポイントでもありますので、国家試験に合格できそうにない人は留年する可能性もあります。
臨床工学技士になるためには、しっかりと学校で勉強をして国家試験に合格する事が必要です。
臨床工学技士になるための学校
臨床工学技士の学校では、何を勉強するのかを紹介したいと思います。
養成学校のほとんどが3年過程の専門学校です。
1年目は専門科目と一般教養科目を学びます。
2年目は専門科目と実習を行い、3年目には専門科目と病院実習を行います。
1年目は基本的に一般教養科目が中心で、専門科目は少ないです。
心理学や倫理学、物理学、英語やドイツ語などの一般教養科目を学びます。
2年目になると、専門科目が多くなります。
臨床工学技士は、工学と医学を知っていなければ仕事はできないため、工学50%、医学50%の割合で勉強を行います。
医学に関しては、病院に就職してからも勉強をしていかなければなりません。
そのため、学生時代に基礎をしっかり学んでおかなければ、就職してから困ることになります。
工学系は、機械工学、材料工学、電気工学など様々なことを学ばなければなりません。
特に工学の知識の差によって、臨床工学技士の能力差がでてきますので、非常に重要です。
2年目の後半からはいよいよ本格的に医療機器や人工透析、人工心肺などについて学びます。
医学系の勉強では、内科、外科、心臓、腎臓、呼吸器などを学びます。
3年目には2カ月くらいの病院実習があります。
3年目の後期には国家試験対策として試験科目を勉強する事になります。
このように、1年目、2年目、3年目で勉強する事は異なります。
医学も工学も学びを深めることで少しずつ理解する事ができるようになります。
工学に関しては、数字や物理が苦手な人にとっては辛いところかもしれませんが、工学を深く学べば医学の理解も深まります。
就職してから困る事がないように基礎をしっかりと学生時代に固めておく事が大切です。
臨床工学技士になるための学校選び
臨床工学技士になるための学校は3年過程の専門学校と4年過程の専門学校、大学、1年過程の専攻科があります。
この学校選びも重要なポイントです。
学校を選ぶのであれば、やはり3年過程の専門学校がお勧めです。
1年過程の専攻科に関しては、臨床検査技師や看護師のための学校ですが、1年間で臨床工学技士の勉強をして、実習も行うとなると、ほとんど勉強ができません。
4年過程の専門学校や大学に関しては、勉強をびっしりとやるならばお勧めですが、実際は就職してからのほうが学ぶ事が多くあります。
そのため、早く卒業して就職することをお勧めします。
3年過程の専門学校は全国にありますので、探しやすいというメリットもあります。
専門学校を選ぶ際は、自分の家から近いところを選びましょう。
もし、働きたい場所が決まっているのであれば、それらを視野に入れて学校を決めましょう。
働きたい病院が学校の近くにあれば求人も入りやすく、また実習指定病院であることもあります。
臨床工学技士として就職してからのほうが勉強する事がとても増えます。
実際に働いて現場を知ってからの方が学ばなければならないことが増えるからです。
また、現場を知ってからの方が勉強も身に付きやすくなります。
そのため、学生時代にいかに基礎を固めておくかが重要となります。
学校に通う3年間はしっかりと勉強を行う事が大切です。
3年間あれば、色々な勉強ができます。
医学の知識が必要となるので、医学系の本をたくさん読む事をお勧めします。
臨床工学技士になるための必要な知識
臨床工学技士は医学知識を学ばなければなりません。
最も必要となる医学の知識としては、腎臓や腎臓疾患、心臓と循環器、循環器と心臓疾患、肺と呼吸器疾患、血液学などです。
なぜこれらの知識が最も必要となるのかというと、腎臓関係の知識は人工透析のために必要となります。
そして心臓関係の知識は人工心肺のために必要となり、肺関係の知識は人工呼吸器のために必要となります。
また、血液浄化業務も多い為、血液学の知識も重要となります。
このほか、脳・神経学、消化器学、救急医学なども必要とされます。
これらの医学の知識を学ぶためには、生化学、生理学、解剖学といった基礎が重要となります。
そして、臨床工学技士は工学の知識も同時に学ばなければなりません。
臨床工学技士は医療機器のスペシャリストです。
そのため、医療機器についてはほぼすべてを理解している必要があります。
しかし、豊富にある機器の内部構造まで理解するのは非常に難しいものです。
そこで特定の機器についての内部構造まで知っておくことをお勧めします。
病院内では、医師と看護師が医学系の知識の専門家です。
そんな中、病院内で唯一工学系の知識を持ち、医療機器の専門家は臨床工学技士だけです。
そのため、工学系の基礎をしっかりと学生時代に学んでおくことが重要となります。
機器が故障した時は、医療工学の知識がなければ、どこが悪くて、どこがおかしくなっているのかがわかりません。
そのため、医療工学の知識をしっかりと学んでおくことがとても重要です。
臨床工学技士の学費
臨床工学技士の学校へ通う際に気になるのが学費と費用です。
臨床工学技士の学校は、ほとんどが3年過程の専門学校です。
3年間でだいたい400万円くらいの費用がかかります。
学校によってもちろん差がありますので、学校からパンフレットを取り寄せて確認をしましょう。
しかし、それほど大きな差はなく、授業料に関しては年間100万円前後のところがほとんどです。
公立や国立の大学があるわけでもないので、学費が特別安いという学校はなかなかありません。
授業料が年間100万円前後かかるため、3年間で合計すると300万円ほどかかります。
そして初年度には学校によって異なりますが、入学金が50万円くらいかかります。
さらに、毎年10万円くらいの教科書代もかかりますので、3年間で30万円ほどかかります。
学校によっては、旅行に行くところもありますし、海外の病院実習を行うところもあります。
そうなるとさらに費用はかかります。
これらの費用を合計するとやはり3年間で400万円前後はかかることになります。
さらに、自分が勉強するための参考資料や医学書を購入する事を考えるとさらに費用がかかることになります。
いくら安い学校があったとしても3年間で300万円をきるような学校はほぼないと思っておいたほうがいいでしょう。
もし、4年過程の学校に通うのであれば、さらに100万円がプラスされると思ってください。
このように医療系の学校ですので、通常の専門学校に比べると授業料は高めになっています。
臨床工学技士の実習
臨床工学技士は、実際に病院に行って実習を行います。
実習期間中は、ずっと病院に通い、学校には行きません。
医療職種である診療放射線技師、臨床検査技師、看護師、作業療法士、理学療法士などが病院で実習をしています。
医療従事者は必ず病院で実習を行うのですが、そんな中でも臨床工学技士は実習時間が一番短いのです。
実習を行う期間は、2カ月~3カ月となっています。
実習中は、医療機器管理、人工呼吸器・人工心肺、人工透析などについて学びます。
どこの病院に行くかは、学校で決められます。
何か所の病院に行くのか、病院には何人単位で行くのかは学校によって異なります。
中には1つの病院にだけ実習に行く場合もありますし、2~3か所の病院に実習に行く場合もあります。
大きな病院で実習する場合、1つの病院の中で医療機器管理、人工心肺、人工呼吸器、人工透析について学ぶ事ができます。
また、2~3か所の病院で実習する場合も、病院による仕事内容の違いなどを見る事ができます。
実習内容は、その病院の指導者によって変わってきます。
実習中では、実際に透析を行っているところ、集中治療室に実際に行ったり、実際に手術を行ったりしているところを見る事になります。
また、医療機器管理などの場合、実際に医療機器に触れることもできます。
実習に行く前にしっかりと知識を身につけておくことで、理解がより深まる良い実習となります。
事前にしっかりと勉強しておくことで、実習でさらに学びを深める事ができます。
臨床工学技士の国家試験
臨床工学技士の国家試験は年に1回行われています。
問題数は180問あり、6割以上で合格となります。
試験はすべてマークシート式となっており、午前と午後に試験が行われます。
出題科目は28科目となっています。
出題される問題は、学校で習った範囲のもので、学校で購入した教科書から出題される事が多いです。
午前の試験は2時間半、午後の試験も2時間半となっています。
専門科目の中でも医学系の問題はそれほど難しくはないと言われています。
なぜなら、毎年同じような問題が出題されているからです。
また、暗記さえしておけば問題は解けるので、それほど難しくはありません。
最も難しいのが工学系の科目です。
実際は、理解をしっかりしていれば難しくはないのですが、中には計算をしなければいけない問題も出題されています。
工学系の中でも特に電子工学系、電気、物理系で計算問題が出題されることがあります。
臨床工学技士の国家試験に出題される問題はほとんどが基礎的なことです。
そのため、勉強は教科書の内容をしっかりと理解していれば大丈夫なのです。
臨床工学技士の国家試験と聞くと難しいように聞こえますが、基礎さえしっかりと勉強できていれば、誰でも合格する事ができます。
出題される科目は決まっていますが、それぞれの科目から何問出題されるかは決まっていません。
そのため、科目によっては5問出題されることもあれば、1問しか出題されない科目もあります。
国家試験に合格するためには、毎年の出題傾向を把握する事も重要と言えます。
臨床工学技士の国家試験対策
臨床工学技士の国家試験に合格するためには、まず過去問をやることが大切です。
なぜ、過去問が有効であるかというと、最近の出題傾向がわかるからです。
科目によって、出題される問題数が変わってきます。
ある科目は5問出題されていても、別の科目は1問しか出題されなかったということがあります。
最近の出題傾向を把握するためにも過去問を行う事をお勧めします。
出題が少ない科目を一生懸命勉強しても点数を取る事ができません。
出題が多い科目を重点的に勉強していきましょう。
また、臨床工学技士の国家試験に合格するためには6割以上の点数を取る事が必要です。
逆に言えば、6割以上の点数を取る事ができれば、10割を取らなくても大丈夫だと言う事です。
つまり、苦手科目よりも得意科目や出題が多い科目を重点的に勉強したほうが効率的なのです。
全問答えられるようにしたほうがもちろんいいですが、それよりも7~8割程度の問題を正確に答えられるようにしたほうがいいのです。
自分の苦手な科目、そして国家試験に出題されていない科目を知ることが合格への近道です。
そして、得意な分野、出題が多い科目の勉強を重点的に行いましょう。
教科書を使用して、得意な分野や出題が多い科目はしっかりと学び、苦手な科目や出題が少ない科目は過去問などで行う事をお勧めします。
使用する教科書は色々なものを使うよりも、ひとつの教科書をしっかりと覚えたほうが効率的でお勧めです。
臨床工学技士の国家試験対策のために、使用する教科書を決めておくことも重要なポイントと言えます。
社会人から臨床工学技士になる場合
社会人になってから臨床工学技士になろうと考える人もいると思います。
実際に会社を辞めて、専門学校に通い、臨床工学技士になる人もいます。
会社をやめてから臨床工学技士になるのはとても大変です。
勉強はもちろんのこと、年齢的な問題もあります。
年齢があまり高くなると専門学校を卒業してからの就職が難しくなる可能性があります。
専門学校には3年通わなければなりません。
そして、卒業した時に、30歳以上の新卒はなかなか就職できないからです。
病院側としても、できるかぎり若くて長く働いてくれるような人材を求めています。
そのため、年齢が高いと若干不利になる可能性があるのです。
そして、給料が安いという点も挙げられます。
特に新卒の方の初任給は年齢が30歳以上だったとしても、20万円前後です。
さらに、病院で働いていると夜勤はありませんが、休日出勤があります。
特に人工透析を行っている病院は土曜日出勤がありますし、祝日出勤もあります。
さらに、人工心肺を行っている病院であれば、緊急呼び出しもあります。
病院によって忙しさや仕事内容は大きく異なるので一概には言えませんが、その点を踏まえた上で転職を考える必要があります。
医療機器が好きで、医学の勉強をしたい、病院で働きたいという人にはお勧めの職種でもあります。
自分がなぜ、この職種で働きたいかという目標をもっていれば、社会人になってからでも十分可能性があります。
せっかく会社を辞めて転職するのであれば、後悔しないようにしましょう。
臨床工学技士のメリット、デメリット
臨床工学技士のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
まず、臨床工学技士のメリットとしては、色々な人と出会えるという点です。
病院内であれば、看護師、医師、診療放射線技師、事務、患者、業者など様々な人と接する機会があります。
また、診療科も心臓血管外科、腎臓内科、呼吸器内科、循環器内科、麻酔科、消化器内科など多岐に渡っています。
そして、病院内では、病棟はもちろん、集中治療室や手術室など様々な場所に行く機会があります。
そのため、色々な人と接する機会があるのです。
また、病院内に配置されている人数が少ないため、組織が小さく動きやすいというメリットがあります。
また、医療機器の購入や故障の際、業者の方から色々な情報を聞くこともできます。
では、逆にデメリットについて紹介をします。
デメリットはそれほどありませんが、給料が安いという点が挙げられます。
透析クリニックに関しては、比較的高く給料が設定されていますが、通常の病院では平均の給料が25万円ほどとそれほど高くありません。
また、昇給があまりありませんので、給料が上がらないことが多いのです。
また、人工透析が行われている病院では職員の数が少ないと休みをなかなか取る事ができません。
人工透析は、1人の患者に週3回透析を行わなければなりません。
そのため、祝日であっても正月であっても行わなければならないため、休みを取りにくいのです。
もちろん、職員の数が多ければ、他職員と日程を調整して休みを取る事も可能です。
その病院によって休みが取りやすいかどうかも変わってきます。